参院選の投開票日に、党本部でメディアのインタビューに答える自民党総裁の石破茂首相(写真:共同通信社)
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 7月20日に行われた参議院選挙で、自民党は大敗し、衆議院に続いて参議院でも自公が少数与党となった。石破茂首相の退陣は避けられない。不透明な政局が続く。また、日米関税交渉は対日関税15%で決着した。トランプのアメリカは、世界を大きく作り替えようとしている。

参院選の総括

 参院選では、自民党が39(−13)議席、公明党が8(−6)議席と後退し、国民民主党が17(+13)議席、参政党が14(+13)議席と躍進した。

 その他の政党は、立憲民主党が22(±0)議席、日本維新の会7(+2)議席、共産党3(−4)議席、れいわ新選組3(+1)議席、日本保守党2(+2)議席、社民党1(±0)議席、NHK党0(−1)議席、再生の道0(±0)議席、みらい1(+1)議席、無所属・他8(+1)議席である。

 比例区を見てみると、自民党が1281万票で前回より545万票減らしている。公明党は521万票で97万票減である。国民は762万票で446万票増やし、比例区では野党第一党となった。参政は742万票で、前回の176万票から4倍増となった。立憲は、739万票で約60万票増やしたが、投票率が上がったため、得票率では下がっており、野党第三党に転落してしまった。

 出口調査で年代別の比例区投票先を見ると、自民党がトップになるのは50代以上の年齢層であり、それ以下の世代では、トップは国民民主党や参政党である。自民や立憲は、高齢者が支持する政党である。

 投票日の朝日新聞の出口調査によれば、国民/参政/自民/立憲と並列すると、18~19歳で25/23/11/7%、20代で26/22/10/6%、30代で18/22/11/6%、40代で14/18/15/8%、50代で11/15/18/12%、60代で8/11/23/15%、70代で5/6/30/19%、80歳以上で3/4/37/18%となっている。