(写真:TAKASHI SUZUKI/Shutterstock)
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 7月20日の投票日まで、あとわずか、参議院選終盤の情勢はどうなのか。また、選挙後には、どのようなことが起こるのか。

自公はさらに苦境に

 7月3日の公示直後に、私は本コラムで参院選を展望し、自公の惨敗を予想した。

<参院選、与党の過半数維持は極めて困難な情勢、ならば議席を伸ばすのはどの政党か、そして選挙後に起こることは>(2025.7.5)

 ところが、選挙戦が進むにつれて、その傾向がますます顕著になっていった。自公の凋落がさらに加速化されているのである。その一方で、野党、とくに立憲民主党、国民民主党、参政党が支持を拡大している。とくに、国民と参政の伸び方は驚異的である。マスコミ各社は、全国の支局を総動員して、情勢分析を行っているが、全て、同じ傾向である。また、世論調査の結果を見ても、同様である。

 私の議席予想は、以下の通りである。( )は、改選前議席である。

自民  34(52)
立憲  27(22)
公明   8(14)
維新   6(5)
共産   4(7)
国民  17(4)
れいわ  3(2)
参政  15(1)
社民   0(1)
保守   1(0)

 議席予想は幅があるが、真ん中の数字を記してみた。たとえば、自民党は、29〜39の幅がある。

 現状では、自公が参議院の過半数を維持する50議席に到達するのは極めて困難である。