
7月3日、参議院選挙が公示された。7月20日の投票日に向けて、17日間の選挙戦が展開される。選挙区75、比例区50の議席を巡って、それぞれ350人、172人が立候補した。選挙の争点は何か。また、選挙結果の予想と、その影響についても考えてみたい。
与党は過半数を維持できるか?
今回は、248議席のうち、改選の124議席と東京選挙区の欠員補充の合計125議席が対象である。そこで、その過半数は63議席であるが、自民党と公明党の非改選議席が75議席と、いわば「貯金」があるため、与党は50議席を獲得すれば過半数を維持できる。
非改選も含めた現有議席は、自民党114、公明党27、立憲民主党38、日本維新の会17、国民民主党9、共産党11、れいわ新選組5、参政党2、社民党2、NHK党2、無所属12である。今回の改選組は、自民52、公明14、立民22、維新5、国民4、共産7、れいわ2、参政1、社民1、N党1、無所属7である。
与党は、「貯金」が多いので、過半数は維持できるのではないかというのが昨年までの予想であったが、先月の都議選の結果を見て、そのような見通しは甘すぎるという認識が急速に広がっている。

選挙区には、自民48人、立民29人、維新15人、公明7人、国民22人、共産28人、れいわ12人、参政45人、日本保守党5人、社民6人、みんなでつくる党1人、減税日本1人、N党45人、再生の道1人、チームみらい12人、日本誠真会10人、日本改革党9人、無所属連合8人、諸派10人、無所属36人が立候補する。
比例代表の立候補は、自民31人、立民22人、維新13人、公明17人、国民19人、共産19人、れいわ12人、参政10人、保守4人、社民5人、N党3人、再生9人、みらい3人、誠真2人、改革1人、無連合2人である。
参院選の勝敗を決するのは、32ある1人区である。過去の自民党と非自民党の勝負を見てみると、2007年(自民6/非自民23)、2010年(21/8)、2013(29/2)、2016(21/11)、2019(22/10)、2022(28/4)である。
2007年の参議院選には私も出馬したが、実に厳しい戦いで、基礎票を150万票持っている私が3分の1の50万票しか獲得できなかった。当選はしたが、危機感を募らせたものである。選挙後、私は厚労大臣として自民党の立て直しを図ったが、叶わず、2009年夏の総選挙で自民党は大敗し、下野した。