22日に投開票された東京都議会選挙で、石丸伸二氏が率いる「再生の道」は議席を獲得することができませんでした。石丸氏の注目度・影響力はもう落ちたのでしょうか。
公明党の佐々木さやか参議院議員をゲストに収録予定だったJBpressのYouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」でしたが、国会最終盤の与野党攻防のあおりを受け、佐々木さんは急遽キャンセルに。その分、MC・西田亮介さん(日本大学危機管理学部教授)が、都議選や石丸氏、国会攻防、そして参院選の展望をテーマに、たっぷり語りました。
※収録日は2025年6月20日。詳しい内容は、JBpressの公式YouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」でご覧ください。
ゲストがいない!
西田亮介氏(以下、西田氏):本日のゲストは公明党参議院議員の佐々木さやかさんです!…って始まる予定でしたが、しかし、現実にはこれ僕しかいない感じで。
これを収録している2025年6月20日、実は政治的にはかなりおもしろいことが起きています。それにより、佐々木さんは残念ながら急遽来られなくなりました。
ガソリンの暫定税率廃止に関する法案ですね。国会の会期末が近づき、立憲民主党は内閣不信任案を出さないよということを言った一方で、この法案をめぐって衆院財務金融委員会で委員長を戦後初めて解任するというところに持ち込んだ。
その後、野党の側が選任した委員長が出てきて、衆議院で法案を通しちゃったんですよね。それで、いままさに参議院の方でも議論しますってことになっているわけです。
――参議院は野党が多数を占めていない状態です。法案の成立は見通せないため、野党のパフォーマンスということなんでしょうか。
西田氏:切り札である内閣不信任決議案はもう出しません、と言ってしまいましたしね。
これで衆参同日選もなくなりました。おもしろいからやればいいと個人的には思いますが、これはものすごく組織に負荷がかかる。同じ投開票日で二つの選挙を同時に行うということは、候補者が多数必要になるということです。ということは、ストックがないと候補者を十分擁立できないわけです。
自民党や公明党、共産党を除くと、地方の組織のネットワークっていうのはまだできていません。
しかも、安倍政権の中では野党の修正が通らないという状況でしたが、いま少数与党の状態になりました。野党にとっては、これは結構いい。これを維持したいと思うグループもあるわけです。
その意味では、少なくとも外部から見ればパフォーマンスだととらえられてしまいますよね。