石丸伸二氏の「賞味期限が切れた説」は…
――東京都議選は「再生の道」がかなり取るのではと思われていましたが。

西田氏:僕が見たJR蒲田駅西口での石丸さんの街頭演説は、大変な熱量がありました。
◎JBpress:石丸伸二氏「再生の道」は賞味期限切れか?有力政治家の演説定番スポット・蒲田駅西口の街頭演説を見て気づいたこと【西田亮介の週刊時評】(2025.6.13)
ここは有名な政治家がよく演説に使う場所なので、どれぐらい盛り上がっているかが比較できる。その盛り上がり方は、超有名政治家が出てきたときととても似ていました。
僕が思い出したのは、いまから10年ほど前の山本太郎さんの選挙フェスです。
そのときは1000や2000のスケールじゃない人が蒲田の西口広場を埋め尽くしていました。それには及ばないものの、ここでこれだけの数を埋めるっていうことは近年見ないなっていう印象を持って眺めていました。
ただ、その熱量の中心に石丸さんがいるのは明らかなんだけど、それを再生の道、それから各候補に振り向けていけるんだろうかっていうことは、ちょっと疑問に思いました。
再生の道の候補者は、政治経験があまりないという人が大半です。それこそ普通の人なわけです。演説の後半に向けて盛り上がりを作っていくということは、なかなか技術がいることです。一般の人たちには、もしかすると物足りないなとか、ちょっとパンチが足りないなって映る可能性もあるなとは思いました。
――石丸さんの賞味期限が切れたのではという声もあります。
西田氏:「賞味期限が切れた説」は、僕はあまり与(くみ)しません。石丸さん個人に関しては、蒲田で道行く人たちが足を止めるのを見ました。石丸さん個人の影響力が落ちたとは、僕はいまのところ考えていません。
ただし、石丸さんもこの間さまざまなメディアにたくさん出て、多くの人が見慣れてきたっていうのはあるんじゃないかと思います。残酷ですが、どれだけ新しいおもしろい人でも、何度も何度も多くの人の目に付くと飽きがくる。それは当たり前のことだと思います。
少なくとも、東京都知事選挙のときには165万票以上を集めるぐらいの、ある種カリスマとしての力があった。そのときと比較してどうかはわかりませんが、個人としてのある種のカリスマの力はいまもあると思います。
※詳しい内容は、JBpressの公式YouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」でぜひご覧ください!国民民主党・伊藤孝恵参議院議員との対談後に起きた国民の支持率急落や、参院選後に「ポスト石破」争いが活発化しそうな理由など、注目のテーマをたっぷり語っています。