親が教育ローンを活用する手も
●教育ローン
奨学金は基本的に子どもが返済していきますので、子どもの負担を減らしたいという場合には、親自身が返済する教育ローンの活用を検討しましょう。
教育ローンには、日本政策金融公庫の国のローンや銀行のローンがあります。教育ローンを活用するなら、まずは金利の低い国のローンです。
借りる場合には、計画的な返済計画も考えた上で利用することが大切です。奨学金と教育ローンどちらを利用するのかは、子どもと相談の上決めましょう。
E男さんご夫婦にも同様のアドバイスをしたところ、所得制限や学業条件が比較的ゆるやかな貸与型の奨学金を検討し、専業主婦だった奥様がパートで仕事に出ることにしました。仕事を始めた理由は、仕送りの負担軽減だけでなく、E男さん夫婦の老後資金を貯めるためにも必要だと考えたとのことでした。
これから教育資金を準備するという方は、授業料以外の費用も事前に確認しておくことが大切です。また、今回のEさんご夫婦のように、子どもが想定外の進路に進学するケースがあるかもしれません。想定外のことが起きても大丈夫なようにマネープランを考えておきましょう。

一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。全国で講演活動、多くのメディアで執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。最近の著作に『マンガと図解 はじめての資産運用 新NISA対応改訂版』『はじめての新NISA&iDeCo』