忘れがちな入学金・授業料以外の費用

　子どもの大学進学の費用を準備するというと、入学金や授業料にばかり目がいきがちですが、実は、授業料以外にも大きくかかる費用があります。

　特に地方から東京の大学に進学する場合には、生活費や家賃などに充てる仕送り代がかかることを忘れないようにしましょう。

　全国大学生活協同組合連合会「第60回学生生活実態調査」によると、下宿する大学生の1カ月の支出は、住居費平均5万6090円、食費平均2万6110円、教育娯楽費1万3870円、その他勉学費や電話代などを含め、全国平均値が13万1710円となっています。家賃や物価が高い東京に進学した場合には、さらにお金はかかるでしょう。

■一人暮らしの大学生の生活費の全国平均

　なお、同調査では、仕送り金額の調査も行っています。それによると全国平均は、7万2350円。その他の収入として、奨学金の平均が1万9140円、アルバイトの平均が3万7540円となっています。

　Eさんご夫婦の場合は、収入のほとんどをまかなう10万円を仕送りしているので、親の負担がかなり重い状態とわかります。

■一人暮らしの大学生の収入の全国平均

　また、1人暮らしを始める場合の初期費用も家計負担が大きいでしょう。それに、授業によっては指定の書籍を買わなければいけない場合もあります。一般の書籍と比べ、流通が少ないこともあり書籍代は1冊数千円とばかになりません。

　その他、部活やサークルに入れば、活動費もかかります。準備しないといけないお金はいろいろあるということです。