能登半島地震の「プッシュ型」支援の中身
内閣府の「能登半島地震に係る検証チーム」が地震発生から約3カ月後にまとめた「避難所運営の状況」によると、石川県内では発災直後の1月2日時点で4万人超の1次避難者が発生しました。1週間後の1月9日時点で約2万7000人、1月末時点でも約9700人に上っています。この間、開設された避難所は423カ所〜307カ所になっていました。
上の図表を見ると、プッシュ型支援によって現地に輸送された品々は、最低限の必要量をカバーできていたように映るかもしれません。しかし、道路が寸断され、孤立集落が多発した現地への物資輸送は、決して順調ではありませんでした。物資の「量」とは別の、適切な輸送という大きな課題も横たわっているのです。
新たに7拠点が加わり、全部で8カ所となる政府の備蓄拠点。そこでは当面、どんな物資が確保されるのでしょうか。
