コストを下げてクオリティーを上げた蔦重のすごさ

 享保中期(1720年代)にはさまざまな版元が参入した吉原細見だったが、元文3(1738)年からは、鱗形屋孫兵衛(うろこがたや まごべえ)バージョンと山本久左衛

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