大手2社のほか、続々と増える中小企業の勢いが止まらない
韓国の化粧品業界は主に、自社ブランドを持つ化粧品メーカーと、化粧品ブランドを持たない化粧品OEM(設計や製造のまで委託企業が準備し、受託企業は製品を製作するのみ)、ODM(製品の開発から製造に至るまですべて受託企業が担当。時にはマーケティングや販売まで受託側が行うケースもあり)の2つに分類される。
韓国での化粧品メーカーは大手が2社ある。「ラネージュ」「HERA」「イニスフリー」などのブランドを持つアモーレパシフィック社が第1位、第2位は「シーエヌピーラボラトリー」「SU:M37」「ザ・フェイスショップ」などをハイエンドなブランドを持つLG生活健康だ。

ちなみにLG生活健康は、2023年末に日本でもMZ世代(ミレニアル世代とZ世代の二世代)に人気のブランド「hince(ヒンス)」をVIVAWAVEから買収したことでも話題となった。その理由は、MZ世代のメイクの強化と客層獲得があげられるだろう。
「hince」は独自の世界観と、MZ世代が何を求めているかをキャッチアップする力が長けており、企画力もある。「hince」を獲得することで、LG生活健康が苦手としていたMZ世代の客層を伸ばすのが目的とされている。
この2社が国内生産の約半分近くを占めているが、数多くの中堅中小企業が勢いをつけ、2022年まででの10年間で約7倍に増えたという。2025年はインフルエンサーコスメなども多く発表され、今後も企業買収が活発化するだろうと言われている。