毎月1万円で20年、結果は44万円の差

■積立日の違いによる資産総額の結果は?

 以上の条件で、新NISAで毎月1万円を積立投資したときの資産総額を比較します。

 積立元本総額は5年で60万円、10年で120万円、20年で240万円です。投資の結果の資産総額を比較すると、次の表のようになりました。

<積立日の違いによる資産総額>

(株)Money&You作成
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 各指数に連動する前述の投資信託ごとに、各積立期間、毎月第1営業日・5日・10日・15日・20日・25日・最終営業日に積立投資を行なった場合の資産総額をまとめています。

 表内、黄色にしたところが資産総額の一番多い日で、灰色にしたところが資産総額の一番少ない日です。

 S&P500では、資産総額が一番多くなったのは積立期間5年・10年とも25日に積み立てた場合です。一番少なくなったのは第1営業日に積み立てた場合となっています。その差額で、積立期間5年で3万9140円、10年で14万3810円です。

 TOPIXの場合は、資産総額が一番多くなったのは積立期間5年・10年・20年ともに最終営業日。一番少なくなったのは毎月20日に積み立てた場合でした。最大値と最小値の差額ですが、積立期間5年で2万6104円、10年で6万2845円、20年で17万4956円となっています。

 MSCIコクサイは、資産総額が一番多くなったのは25日、一番少なくなったのは第1営業日となりました。最大値と最小値の差額は、積立期間5年で2万9968円、10年で10万7450円、20年で43万5083円になっています。

 20年で約44万円も違うのですから、「積立日はいつでも大差ない」「長期間だとパフォーマンスの差はなくなる」という情報は、全く信用しない方がいいでしょう。

 ファクトに基づいて情報発信して欲しいものです。