感染拡大のルートは主に性交渉
先述したように、アフリカでは多くが疑い例に分類されているが、検査で確定した感染者数だけでも他地域を大きく上回っている。
2024年1~11月の感染者数は、コンゴ民主共和国が9247人、ブルンジが2650人、ウガンダが1027人と、これらすべてクレード1となっている。
JBpressで既に伝えているように、コンゴ民主共和国では、クレード1aが流行していたが、東部の北キヴ州、南キヴ州という地域で1bが発生し、これが東部に隣接するブルンジやウガンダに広がっている。
これも伝えているが、性交渉での感染拡大が起きており、鉱山労働者、セックスワーカー、同地域で続いている紛争による難民の間で感染が広がっている状況だ。
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最新の状況を、アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)が伝えているが、2024年1~49週(11月30日~12月6日)までの期間で、アフリカで確認された疑い例は6万9211例、確定例は1万4794例、死亡者は1268人となっている。49週だけでそれぞれ3095例、553例、31人確認されている。15歳未満が34.2%で、女性が54.2%だ。