月100人単位で感染が確認されている国とは
WHO(世界保健機関)がデータを公開しており、これにより月ごとのエムポックス感染者数を確認できる。
この統計によると、2022年1月から2024年11月までの期間で、世界の国々で実施された検査により確認されたエムポックス感染者の合計は11万7663人だ。
ただし、注意すべきなのは、感染の震源地であるコンゴ民主共和国(DRC)をはじめとするアフリカ諸国では検査体制が整っていないため、大部分が疑い例としてWHOの確定例に含まれていない点だ。WHOのデータは、アフリカ域外での発生を確認するという点で確実性が高い。
その前提で見ていくと、直近のエムポックスの発生状況は、アフリカ外で感染爆発があった2022~23年と比べると異なることが分かる。
全体像を図にしたものは次の通りだ。
最新の2024年11月までの数字を見ていくと、直近の11月、アフリカ域外で報告が多い国の上位は次のようになっている。
国名 | 確認された感染例数 |
---|---|
オーストラリア | 214 |
ブラジル | 117 |
スペイン | 97 |
米国 | 61 |
ドイツ | 60 |
中国 | 45 |
オランダ | 38 |
英国 | 36 |
フィリピン | 24 |
アルゼンチン | 14 |
ワーストのオーストラリアでは月214人。アジアでは中国が最も多く、45人確認されている。これは少ないとは言えないだろう。なお、日本は11月に1人確認されている。