パナマ運河、グリーンランド、カナダ

 トランプ氏は就任式を前に次々と具体的な政策を発表し、国内はもとより、世界中に衝撃を与えている。

 パナマ運河の所有権奪還、グリーンランド買収に始まり、カナダ併合、メキシコに対する麻薬密輸禁止、メキシコ湾の改名等々、実現性はともかくとして、相手が同盟国、友好国であろうとなかろうとお構いなしの「アメリカ第一主義」を貫く構えだ。

 パナマ運河やグリーンランド、メキシコの麻薬密輸などへの強硬姿勢で共通しているのは、その背後に「中国の影」がちらついていることだ。

参考:意外にも実現性ある、トランプのパナマ運河奪還やグリーンランド購入 狙いはずばり米国の庭を荒らし始めた中国、習近平の一帯一路に照準(JBpress) 

 パナマ政府はじめ該当国は激しく反発しているが、トランプ氏は「関税」と「軍事力」をちらつかせて当初の目標を達成させると息巻いている。

 言うことを聞かないのであれば、関税率を引き上げて対米輸出を困難にするか、米軍を出動させて武力行使するというのである。

 まさにエラガバルスの奇行、政治的狂信と言うべきか。