メンターな人であり続ける要件
偉い方に帯同するスタッフに対して「○○先生は△△が用意されていないと不機嫌になられるので絶対に忘れないように」というマニュアル出回っている、という話をよく聞きます。それは余計な負担を周囲に強いていることになりますから、老害に該当するのだと思います。
メンターになるような人は、他人に機嫌を良くしてもらうのではなく、自分で自分の機嫌を良くする、自分で感情をセルフコントロールすることが上手です。不機嫌なことがあっても空気清浄機のようにすぐに自分で浄化して、機嫌の良い状態を自分の力だけでキープする。それがメンターとして居続けることの要件の一つだと思います。(続く)
前田 康二郎(まえだ・こうじろう)
流創株式会社代表取締役
1973年生まれ。エイベックスなど数社で管理業務全般に従事し、サニーサイドアップでは経理部長として株式上場を達成。その後、中国・深圳での駐在業務の後、独立。現在は利益改善、コンプライアンス改善、社風改善の社員研修、コンサルティング、講演、執筆活動などを行っている。
著書に『メンターになる人、老害になる人』(クロスメディア・パブリッシング)、『図で考えると会社は良くなる』(同)、『社長になる人のための経理とお金のキホン』(日本経済新聞出版)、『職場がヤバい!不正に走る普通の人たち』(同)ほか多数。・Podcast番組「THE VENTURE ~ベンチャーで成功するための101のマインドセット~」パーソナリティ・流創株式会社