いつも上機嫌でいることがなぜ大切なのか?

 私が独立した後、初めて仕事上でメンターと思える方と出会い、それから定期的にお会いするようになって「自分と一番違うな」と感じたことがあります。

 その方は「いつどこで会っても、常に上機嫌さを維持している」という点です。その後、他のメンターとなる方々とお会いしてもそれは共通しています。

 私もまだまだですが、それをできるだけ意識するように気を付けています。

 以前の私は、たとえば誰かとランチをする直前に仕事でトラブルが起きたら、不安や不機嫌さを抱えたままランチに向かっていました。

 そして、ランチをする相手から「何かあったような顔をしていますけどどうかしましたか?」と言われて、「いや実は、今ここに来る直前にこんなことがあって……」と話を聞いてもらったり愚痴を言ったりしていました。でもそれは、相手にとても気を遣わせていたということに気付きました。

 これが友人など対等な関係ならまだいいのですが、相手のほうが一回りも二回りも年下の人であれば、それが習慣化されてしまうと、相手は「今日も前田さん不機嫌な状態で来るのかな」「また前田さんの話を聞いてあげないといけないな、なんかランチに行くの気が重いな」となっていってしまうことに気付きました。