不法移民は米経済の活力源

 米国に住む不法移民は約1100万人。東京都の人口(1400万人)の8割だ。その内訳は――。

一、750万人(89.4%)が16~64歳の労働人口で、建設業、農業、接客業、サービス業のいわゆる「3K」として米社会を下支えしている。

(建設業150万人、農業22万人、接客業100万人、サービス業50万人)

一、大学卒は170万人、現在大学在学中(いわゆる「Dreamer」と呼ばれている)は45万7800人。

一、犯罪者は7万3822人、起訴されている者は29万人。

一、出身国別ではメキシコ531万人、エルサルバドル74万人、グアテマラ72万人、インド53万人、ホンジュラス49万人、中国37万人となっている。

 つまり、これで見る限り、麻薬、犯罪、売春といった米国の市民生活を脅かす一方で、不法移民は米市民の身の回りの生活に不可欠な食品を生産、流通する労働力を提供、必需品の修理、散髪・美容に至るまで、市民生活に欠かせない労働力にもなっているのだ。

 彼らが生み出すGDP(国民総生産)は米国全体の4.2~6.8%に上る。

 さらに不法移民は連邦税(468億ドル)、地方税(293億ドル)、社会保障税(226億ドル)、メディケア税(57億ドル)、売上税(2568億ドル)を納め、米国の国家予算に重要な貢献をしているのである。