トランプ政権初日、米国内はひっくり返ったような大騒ぎになる
すでに2人の女性“処刑人”を任命、すぐさま徹底的な報復に着手へ
2024.11.27(水)
高濱 賛
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有言実行のトランプは本当に実行する
こうした「報復措置」がどこまで実現するかは分からない。
しかし、ワシントンン政界にはトランプ氏は本当にやるのではないのか、と見る空気が支配的だ。
むろん、法的には無理という状況も出てくるだろうし、長時間かかることもあるだろうが、トランプ氏はこれまでの4年間、報復することを生きがいに選挙と裁判をやってきたのだから、あっさり諦めるわけにはいかないだろう。
トランプ氏を4年間、フォローしてきた主要紙の政治記者はこう語る。
「トランプ氏はブタ箱入りしかねない寸前のところまで追い込まれていたのだから、選挙に勝って王様に返り咲いた暁には、それぐらいのことはするだろう」
懐刀ワイルズと守護神ボンディ
この報復のためにトランプ氏は2人の兵(つわもの)を適材適所に配置した。
政権内に乱れが生じないように、ホワイトハウスから政権全体を睥睨(へいげい)する大統領首席補佐官には、忠誠度抜群のスージー・ワイルズ氏(67)。
当たりは柔らかいが、格闘技のチャンピオンだった父を「手懐けた娘」だけに、唯我独尊のトランプ氏を操る手綱さばきは抜群のようだ。
雌伏雄飛の(罵詈雑言を繰り返し、少し騒々しかったが)4年間、トランプ氏を励まし、支えてきたワイルズ氏の貢献にトランプ氏は(日本で言えば官房長官に当たる)大統領首席補佐官のポストを与えた。
ワイルズ氏はトランプ氏が何を考え、何をしたいか、一番熟知している。報復ではトランプ氏と一心同体と言える。
トランプ氏が唯一耳を傾ける側近はワイルズ氏だと言われている。裏を返せば、トランプ氏の意を汲み、実行に移せる側近でもある。
(Susie Wiles - Wikipedia)
もう一人の兵の女性は、実際に司法省を動かす司法長官に指名された、トランプ氏の弁護団の要だったパム・ボンディ元フロリダ州司法長官(59)だ。
フロリダ大学を経て、スティトン法科大学院で法務博士号を取得、州司法長官補佐などを経て州司法長官選に当選。
その後法律事務所のパートナーとなったが、新興宗教団体「サイエントロジスト」と緊密な関係にあった。州司法長官当時、トランプ氏からの贈収賄疑惑を指摘された。
大学から今までフロリダ州から一歩も出たことがなく、ワシントンの巨大な司法省をどう動かすか未知数。
だが中央の中枢には一切腐れ縁がないことが強みでもある。
離婚歴2回、目下独身。保守系FOXニュースにも頻繁に出演し、「金髪のやり手弁護士」として顔を売っている。
(Pam Bondi - Wikipedia)