遠藤日向が7年ぶりの10000mに出場
オレゴン&ブダペスト世界陸上5000m代表の遠藤日向(住友電工)が7年ぶりの10000mに出場した。前半は集団後方でレースを進めると、後半はもっと苦しくなる。ペースを落として、完走者では最下位となる28分38秒49の10着でゴールした。
「いまの僕のレベルだとちょっと組が速すぎましたね。そんなに甘くないことはわかっていたんですけど、実際に体験して改めて難しいなと思いました。(10000mは)長かったです(笑)」
直前まで長野・菅平で合宿を行い、トレーニングは「9割くらい予定通り」にできたが、「なかなか状態が上がってこなかった」という。それでも「27分台なら」という淡い期待もあったが、久しぶりの10000mは甘くなかった。
「5000mにつながる10000mという考えもありましたし、結果次第では10000mという路線を視野に入れながら今回チャレンジしました。きつくなって離れてしまったんですけど、そこから粘れるような感覚もあったんです。でもペースを上げようとすると、差し込みが来てしまって……。タイムは全然良くないですね」
パリ五輪代表を逃した後は、「自分のカラダが自分じゃないような感じで、練習も全然できないし、気持ちも乗らなかった」としばらくはショックを引きずったが、今大会を経て、競技へのモチベーションは高まっている。
「特に痛みもないですし、まずはニューイヤー駅伝に合わせて、その後は渡米してインドアで記録を狙っていけたらなと思っています。来季は5000mでまずは自己ベスト(13分10秒69)。それから日本記録(13分08秒40)の更新を目指していきたい」
箱根駅伝よりトラックで世界と勝負することを選んだ遠藤。東京世界陸上で再び、世界にアタックする──。