日本人学生最高を狙った篠原は「後悔はない」
先輩の鈴木以上に序盤は攻めの走りを見せたのが5000m(屋外)とハーフマラソンで日本人学生最高記録を持つ篠原倖太朗(駒大4)だ。3000mまでは日本人最上位でレースを進めるも、中盤以降は苦しくなる。10000mの日本人学生最高記録(27分21秒52)を目指していたが、28分05秒22でレースを終えた。
「今回はハイペースで入ったので、大きく崩れちゃいましたけど後悔はないです。予定より早くペースメーカーが離れるなど、ちょっとイレギュラーがあって、体力を削られちゃった部分もありましたが、今回は自分の力不足を感じましたね」
全日本大学駅伝は7区で平林清澄(國學院大4)、太田蒼生(青学大4)らを抑えて区間賞を獲得。“エース対決”を制したが、今回は万全な状態ではなかったようだ。
「全日本でピークが合っているので、そこからは少し崩れていると思うんですけど、そんなに悪くないかなという感じでした。ただ全日本はキロ2分50秒ぐらいのペースで合わせていたので、今回の400m65秒ペースはきつかったですね。今回のレースを良い経験と捉えて、箱根駅伝にはしっかりと合わせていきたい。自分的には2区を走りたいですけど、任された区間で、任された以上の走りができるように頑張っていきます」
世界を目指して26分台ペースを経験した篠原。今度は駒大の主将として、絶対に負けられない正月決戦に向かっていく。