成り行き任せの結婚には大きなリスク
我が身を振り返えれば、1度目の結婚はちょうどお互いに30歳を目前に控えた時期でした。
30までに結婚をしてしまいたいという気持ちは彼女に限らず広く女性は持っているものでしょうし、当時既に頭髪が薄くなり始めていた自身からしても、これ以上婚期を遅らせては婚活市場において交渉が不利になってしまうのでは、という打算が働いていたことも完全には否定できません。
しかし、大学進学にしても、結婚にしても、まだ若い時期に明確な将来ビジョンを持っている人の方が珍しいでしょうし、どちらも実際にやってみなければ分からない部分も多分にあるでしょう。
ですからこのように「なんとなく」進学や結婚をしてしまう人たちがダメだと言うつもりは全くありません。
そもそもたまたま合格しただけの法学部に進学し、実際に2度にわたって離婚をしてしまった筆者にその資格はありません。
ただ、大学の場合は、4年間のように在籍期間が限られている点が、結婚と大きく異なります。
なんとなく無目的に大学に入ってしまった場合でも、入学してからしばくの間は本来の学業を疎かにして部活動やバイトなどに明け暮れてしまったり、ただダラダラと過ごしたりしてしまう人も多いでしょうが、大学院に進まなければ4年後には出ていかなければなりません。
そのため卒業年度に差し掛かる頃にはその先の身の振り方について考えることを余儀なくされ、新たな目標に向けて動いていくことになります。
また、大学の卒業資格は令和の現在でも就職の際に一定程度有効です。
会社によっては大学名だけで書類選考段階で振り落とされてしまう現実もあるでしょうが、よほどの専門性が求められる職種でない限り、経済学部だろうが、理工学部だろうが大きく影響はしないでしょう。
私の場合、大学時代は部活に明け暮れ、法律学科と政治学科のどちらに所属しているか、卒業する頃には分からなくなっていました。
就職面接でも幸運なことに学業についてはほぼ聞かれることもなく、勉強をしなかったことが不利に働いた実感はありません。
従って、どこであっても、とりあえず進学しておくことにそれなりのメリットを見出すことはできそうです。