AIはこれからどのような進歩を遂げるか
木寺: 社会的な要求に応じて技術も進化しているわけですね。
「駅すぱあと」の開発において、特に重視されている哲学や理念があれば、教えていただけますか?
見川: 駅すぱあとの開発初期において、私たちは「技術は人々の生活を豊かにするものでなければならない」という理念を常に心に留めていました。
ヴァル研究所の創業者である初代社長も、技術がいかに社会に役立つか、そしてそれがいかにアクセスしやすいかを重視していました。
そのため、私たちは言語に対するアプローチやユーザーフレンドリーなプログラミング技術の開発に多くの時間を費やしてきました。
木寺: 2000年代に入ってからは、どのような新しい技術や言語が導入されたのでしょうか?
見川: 2000年代に入ると、私たちは「Maat」という新しい仕様書記述言語をJavaで実装しました。
これはより直感的に使えるユーザーフレンドリーな技術を目指したものですが、大きなブームにはなりませんでした。
しかし、その後も「駅すぱあと」の基本的な考え方や技術は、乗り換え案内に多大な影響を与えています。
木寺: これからのAI技術の展望についてどのようにお考えですか?
見川: AI技術は今後もさらに進化し続けるでしょう。
特に、一部の専門領域では人間の専門知識を補完し、時には超える可能性も秘めています。
私たちはこれからも技術の限界を押し広げ、より多くの人々がその恩恵を受けられるよう努力していく必要があります。
そして、私たちが目指すべきは、ただ技術を進化させることだけではなく、それを通じてより良い社会を築くことです。