ケンカ状態のまま野崎氏は帰らぬ人に

 ただ吉田氏によれば、野崎氏が早貴被告と入籍した直後の2018年3月ごろから、野崎氏と菜々ちゃんはケンカ状態が続いており、野崎氏の電話に菜々ちゃんが出なくなったという。これに怒ったドン・ファンは、菜々ちゃんに罵詈雑言を並べたメールを送っていた。

野崎幸助氏と早貴被告(撮影:吉田 隆)
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 だがこれにも反応がないと見ると、菜々ちゃんと仲が良かった大下さんのスマホを拝借し、今度は大下さんのスマホから菜々ちゃんへの中傷メールを送ったという。

 菜々ちゃんは、仲が良かったはずの大下さんから突然中傷メールを送りつけられたと思い込み、憤慨したのだという。

 菜々ちゃんと野崎氏との関係はそれっきりになってしまった。それからおよそ2カ月後の5月24日夜、野崎氏は自宅で意識を失っているところを発見され、そのまま帰らぬ人となったからだ。

 野崎氏の死はニュースになったが、菜々ちゃんは葬式にも姿を現すことはなかった。ところが、5月31日朝に、突然吉田氏に電話をしてきたという。このときには、野崎氏の死因が急性覚醒剤中毒であったことも報じられている。

「ケンカをする前の3月初め頃、ドン・ファンからかかってきた電話に出たら、『ワシ、今覚醒剤を使っているんや』と冗談めかした口調で喋っていた、というものでした。『ドン・ファンが覚醒剤を使っていないことはキミも知っているだろうし、嫌っていることも知っているだろう。なんでそんなことを今頃になって言うんだい』とボクは菜々ちゃんに言いました。

 ただ彼女はドン・ファンと大下さんからの誹謗メールによって精神的に大きなダメージを受けていたようで、とりあえずボクから、大下さんからのメールはドン・ファンが大下さんのスマホを使って送った、子どものイタズラみたいなものだと説明したら『ホッとした』と言っていました」(吉田氏)

 ただ、なぜ野崎氏は『覚醒剤を使っているんや』などと言ったのかは分からぬままだ。これも子どもじみたイタズラだったのだろうか。

野崎氏宅のお手伝いさんをしていた大下さん(仮名・撮影:吉田 隆)*写真は一部加工しています
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