売薬版画や挿絵で腕を磨く

尾竹国一(越堂)《役者見立 壇浦兜軍記・阿古屋琴セメの段》1891(明治24)年 富山市売薬資料館【後期展示】

 新潟県で紺屋(染物屋)を営む家に生まれた尾竹三兄弟。家業の傍ら「国石」という号をもち文筆や絵を得意とする父・倉松と、食客として尾竹家に滞在していた南画家・笹田

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