犯行時間16時50分から20時ごろ

 検察側の冒頭陳述では上記3人の行動を詳しく追っている。

・15時13分 大下さん外出(以降、野崎氏宅には被告人と本人の2人きり)

・17時58分 野崎氏が玄関から出て敷地内を歩く

・18時01分 野崎氏が玄関から建物内に戻る(野崎氏の最終映像確認)
 その後、野崎氏は寝室のある2階に上がる

・20時07分 大下さん帰宅(以降、野崎氏宅には野崎氏・早貴被告・大下さん)
 その後、早貴被告は大下さんと一緒に1階で一緒にテレビを見る
 早貴被告は2階からの物音で大下さんから2階に上がるように促されるも2階に上がらず

・22時すぎ 再度大下さんに促された早貴被告が2階に上がった後、すぐに1階に戻り野崎氏の異常を大下さんに伝える
 早貴被告と大下さんが共に2階に上がり意識のないドン・ファンを発見
 その後、早貴被告が119番通報、救急隊と警察が到着。死因は直ちには不明で解剖へ

 このような具合である。

 検察は16時50分から20時00分ごろが、早貴被告が野崎氏に覚醒剤を摂取させた犯行時間帯だとしているのだ。防犯カメラの映像では18時01分に野崎氏の姿が確認されているが、このときすでに野崎氏の体内に大量の覚醒剤が入っていた可能性もあるとしている。というのも、もしも覚醒剤をカプセルで経口摂取したとすれば、それが胃で溶けるまでに約40分の時間がかかるからだ。

 果たして事の真相はどうなのか。