9月18日、取材に応じる斎藤元彦兵庫県知事(写真:共同通信社)
拡大画像表示

「斎藤知事を応援したい」

「まさか兵庫県の斎藤元彦知事がここまで知事の椅子に固執するとは思ってもいませんでした。連日、テレビでは知事を批判するニュースでいっぱいですが、必死にこらえて、なんとかこの窮地を乗り切ろうとしているのですから、考えようによっては凄いことじゃないですか。ここまでくると応援したくもなってきますね」

 こう語って渦中の斎藤元彦兵庫県を擁護するのは関西在住のA氏である。

 世論を逆なでするようなコメントを披露してしまったが、これには深いワケがある。

 実はAさんは、次期衆議院選で関西の某選挙区から立候補を予定しているのだ。もちろん日本維新の会ではない政党からだ。そしてAさんが立候補予定の選挙区からは維新の会公認の候補も出てくると見られている。

「少しでも長く、斎藤知事には地位にしがみついて欲しい。そうなれば兵庫県知事選で斎藤氏を推薦した維新への風当たりもどんどん強くなるでしょう。最近でこそ、維新も斎藤知事に辞任を求めるよう態度を変えましたが、ギリギリまで知事を庇っていたことを全国の有権者は見ています。この状況で、国会が解散・総選挙となれば、維新に猛烈な逆風が吹くのではないかと内心期待してしまいます」