避難拒む住民にはスマホで肉親からのメッセージ

 ポーランド人映画監督セバスティアン・プウォチャルスキさんは2022年2月24日にウクライナ入りし、同年4月からドンバス地方の救出活動に関わり続けている。写真のように自ら支援する救出活動についてインタビューを受けることもある。

 ポクロフスク市ミルノグラード。数日前の砲撃で破壊された建物の横を小走りで通り過ぎるセバスティアンさん。砲撃音が多く聞こえるこの村は、ロシアの支配地域から約10km(8月22日時点)で砲撃音が多く聞こえていた。

 同じくミルノグラードでは、避難を拒み続けている夫婦にスマホで娘さんからのメッセージを見せ、説得を続けていた。だが「私はこの土地で死にたい」と夫婦ともに同じ考えで避難を受け入れることはなかった。

 今もご無事であることを心から祈っている。

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