「自分自身と大切な人々を守ってください!」毎朝届くショートメッセージ

 8月19日、ウクライナ政府はドネツク州ポクロフスク周辺の村落で子供のいる世帯に避難を命じた。携帯電話には、毎日午前10時過ぎに、避難を促すショートメッセージが届く(画面写真は筆者の携帯電話のもの)。

ドネツク州の住民の皆様!
自分自身と大切な人々を守ってください!
避難してください!
電話してください

とのメッセージと相談窓口の連絡先(写真ではモザイク処理している)が記載されている。その指示を受け、住民は粛々と避難する。

 ポクロフスク市ウクラインスクから避難をする家族は、救出ボランティアの車が到着すると急いで荷物を積み込む。ここはロシアの占領地域から約7~8km(8月20日現在)しかなく、ロシアのドローンが飛び交っているという。車が到着するまで、見つからないように、木陰に荷物を置いて待機をしていた。

 同じくドネツク州ポクロフスク市ウクラインスクから避難をする別の家族の様子。母親のターニャさんが障害を持つ息子ダンさんの手を引き、家から連れ出す。州北部クラマトルスクの空き家に避難することが決まっており、トラックに荷物を積めるだけ持っていくそうだ。