共和党保守本流は「隠し芸」と一蹴

　もっとも、ニューヨーク・タイムズまで重きを置く「リックマン博士の大予言」だが、共和党本流で反トランプの急先鋒、ビル・クリストル氏が主宰する政治サイト「ザ・バルワーク」（The Bulwark）は、こう一蹴している。

「この『13のカギ』とやらは、パーラー・トリック（隠し芸）のようなものだ。言ってみれば、魔除けにニンニクを体中に塗り付けたようなもので政治的根拠はない」

（thebulwark.com/allan-lichtmans-keys-are-bs?）

隠れトランプ票侮れず、世論調査に虚偽回答

　百花繚乱の世論調査は、相変わらず連日のように「ハリスがリード、トランプ巻き返す」とやっている。

　例えば、選挙サイト「ファイブサーティーエイト」がまとめた各種世論調査結果の平均によると、9月3日時点の支持率はハリス氏が47.1％で、トランプ氏に3.2ポイント先行。

　USAトゥデー紙の調査では、黒人やヒスパニック、若者などの間でハリス氏支持が上昇し、年収2万ドル（約290万円）未満の低所得世帯での伸びが顕著だった。

　ジョー・バイデン大統領（81）を「高齢過ぎる」と敬遠していた民主党支持層が回帰したとみられる――といった具合だ。