「13のカギ」○×で当落を占う「NSC方式」

 リックマン氏の予言は、「13のカギ」(13の関門)について大統領候補者が○か×を回答し、6以上○があれば、当選すると判定する。

 ハリス氏の場合、13中8の○がついたというのである。その「13のカギ」は以下の通りだ。

1、党内統治力(Party Mandate)
2、論争力(Contest)
3、公職経験(Incumbency)
4、第三政党の有無(Third Party)
5、短期的経済状況(Short Term Economy)
6、長期的経済状況(Long Term Economy)
7、政策転換(Policy Change)
8、社会不安(Social Unrest)
9、スキャンダル(Scandal)
10、外交・軍事政策の失敗(Foreign/Military Policy Failure)
11、外交・軍事政策の成功(Foreign/Military Policy Success)
12、カリスマ性(Incumbent Charisma)
13、対立候補のカリスマ性(Challenger Charisma)

 ハリス氏は、党内統治力、公職経験、第三政党、短期的経済、長期的経済、政策転換、社会不安、スキャンダルの「8のカギ」で○だったという。

 このリックマン氏の「13のカギ」○×方式で思い出すのは、かつて鈴木善幸政権当時設置された「臨時行政調査会」で参謀役を務めた瀬島隆三氏が採用していた旧陸軍参謀の作戦決定方式だ。

 右に作戦選択肢を書き、上に現状を記して、○×を付け、○が多い作戦を選択するという方式だった。

 これはホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)でも使われているという話を聞いたことがある。