天変地異の責任を押しつけられる大統領
今回の地震をきっかけに、韓半島の断層を調べてみた。すると、韓半島の左下にある全羅南道木浦から右上の江原道江陵にかけて、斜め帯状に断層が走っている地図を見つけた。
この地質学的な研究の記録は日本人研究者によって残されていた。現在も何らかの研究がされている様子だったが、皮肉にもこの韓半島の地層研究の先駆者は日本人だったようだ。
韓国は地震が起きないことを前提に、都市計画をしている。日本のようにプレート式の強い地震が起こることはないが、この先も断層がいつずれるかは分からない。
地震に対する備えといってもまず、何から始めれば良いかさえも分からないだろう。そして、これといった対策を打てないうちに地震が起こり、被害が起きた時は政府の責任にされてしまうのだろう。その時に責任を押しつけられる大統領は誰なのだろうか。
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立花 志音(たちばなしおん)
1977年生まれ 東洋英和女学院大学短期大学部キリスト教思想科卒業後、損保勤務を経てソウルに留学。2005年韓国で出会いの夫と結婚。現在2男1女を育てながら日本人が見る韓国をライターとして韓国内で活動中。