普段は温厚な仲本が激昂するほどの事態になったのは純歌に男が出来たから別居したのではないかと質問されたからである。なんの証拠もないのにこんなナイーブな質問をぶつけること自体が尋常なことではないし、記者たちは居酒屋の店内にすでに客が入っているのに、彼らに聞こえるように質問を続けた。

 このときの騒動は週刊新潮の仲本と純歌の記事には掲載されていないし、この晩の仲本の反論もスルーされている。自分らに都合よく切り取った記事だと指摘されてもしょうがないだろう。

記事は成立しないと思っていたが…

 筆者は週刊誌記者として長いこと記事を作ってきたが、このような場合では仲本に別居の不満が無い以上、記事にするのは無理と判断するのがセオリーだ。仲本も記事にはならないと当時は思っていたようだ。

 だが、その予想に反して、仲本と純歌からしてみれば酷い書かれ方の記事が出た。そして記事のメインタイトルは、「純歌が仲本のほかに男を作って出ていった」というものではなく、「純歌が仲本をほったらかしにして虐待している」という主旨のものだった。

 発売後の15日朝、仲本はツイッターにこう投稿した。

「ご心配おかけしております。ゴミ屋敷に住んでいると書かれておりますが、ゴミ屋敷に住んでおりませんので心配なく」

「私は毎日明るく楽しく生きております。心配してくれてありがとう。毎晩ぐっすり寝ておりま~す」

 このツイッターはスポーツ新聞数紙がフォローしてネット記事にもしている。が、なぜか数時間後になって仲本のツイートは削除された。純歌によれば、仲本の事務所からこの件について発言しないように緘口令が敷かれたのだという。

「加藤さんが年の差婚をしたときに、『カネ目当てだ』とばかりに奥さんの綾菜さんが世間からバッシングを受けましたが、そのときにも加藤も事務所も沈黙を貫きました。同じように、黙っていれば騒動は忘れられると思い、仲本さんにも黙っていてもらうのが一番いいと思ったんじゃないですか」