6.ロシア軍の急所を早期に探知して叩く
ロシア軍の戦闘機・攻撃機の損失は約310機で、残存数は550機を超える。
ウクライナ軍が当初に保有していた戦闘機・攻撃機は116機で、多くが撃墜された。残存数は不明だが、その数が極端に少なくなっていることは明白だ。
現在は、残存機を改修して使用している。
改修したMiG-29であれば、ミサイルを改造して装着できていたとしても、現実にはロシアのSu機に撃墜される恐れがある。
そのために、発見されないことを優先し、目標を叩きたくても叩けなかった。
今、英国から供与されたストーム・シャドウで、ロシア軍の固定基地を叩けるようになったが、その数は少ない。
米国とウクライナの防空システムの中で運用されるであろうF-16は24~36機、多くて48機(ウクライナ国防省は4個飛行隊分を要求)だ。
これらで、ロシア空軍のまだ550機を超える戦闘機・攻撃機、ほぼ無傷の爆撃機約140を加え、700機と戦うことになる。
米空軍トップは「F-16を数十機供与されたとしても、戦況を一変させることはない」と発言している。
今後もロシア空軍爆撃機からの長射程巡航ミサイルの発射を止めることはできないだろう。
とはいえ、これだけのF-16の機数であっても、ロシア軍戦闘機が発射するミサイルを大きく制限することができる。
もしも、ロシア戦闘機がF-16の空対空ミサイルの射程内に入れば撃墜もできる。地上目標に対しては、求められた時にすぐさま叩くことができる。
特に重要なことは、F-16が供与されれば、集結した兵員や兵站部隊、滑走路に集結した戦闘機など、ロシア軍が航空攻撃されたくない急所に対して、直ちに攻撃が可能になるということだ。
その攻撃が成功すれば、ロシア軍はさらに大きなダメージを受け、攻勢に出ることが困難になる。