すべての起点を「子どもたち」に置いた三善晃

 後半に演奏された「詩篇」(1979)と「響紋」(1984)は、同じく宗左近の詩による作品で、戦争の記憶を継承しながらも、それを同時に客観化し深化させようとする

残り3175文字