倫理的に破綻しているジャニーズの対応
アザール:被害者がいて、被害者は忘れているわけではない。被害者の人生にはずっと記憶が付いて回る。ですから、被害者と話した者として、強い思いを持って回答を求めに行きました。まだ、被害を外に語ることができていない人の分も含めて、ジャニーズ側の回答がほしかった。
ジャニーズ事務所に行ったことのある人なら分かりますが、受付にジャニー喜多川氏の大きな壁画があります。このように、ジャニーズは喜多川氏のイメージを基調にした会社です。
そして、ジャニーズの社員は皆もちろん知っているはずです。ジャニー喜多川氏は週刊文春を相手取って訴訟を起こした(1999年)。二審では覆され、東京高裁は彼の性加害の事実を認めました(2002年)。
私は絶対に「知らなかった」などという藤島ジュリー景子社長の言葉を信じません。私はメールもしたし、電話もしたし、あなたと直接話もした。回答を求めた。ジャニーズ事務所の対応は人間性に欠けるし、倫理的に破綻しています。