もう1カ所は池袋(東京都豊島区)の立教通り沿いです。池袋駅から立教大学へ向かう学生が多数通る道です。5月4日の時点では内装工事の途中のようでした。

台湾発のミルクティーが急速に普及

 中国では、ミルクティーやブレンドティーなどをカップに入れて販売する店を「新茶飲」といい、いまではどんな小さな町でも見かけるほど普及しています。

 新茶飲のもととなったのは、台湾発祥のミルクティー(奶茶)です。台湾のCoco都可(ココトカ)などが香港や中国本土に進出したころから、中国でもミルクティーが急速に広まりました。

新茶飲の元祖ともいえる香港の蘭芳香園。老舗としていまだに人気がある(筆者撮影)

 中国での新茶飲の市場規模は2022年で約1003億元(約2兆円)に達し、この5年間で毎年20%以上成長しています(「2022新茶饮研究报告」)。店舗数は約49万軒あり、コーヒーショップの約3倍、コンビニの約2倍近い数です。

 このなかで、2万3000以上という最大の店舗数を持つのが、MIXUE(蜜雪冰城)です。MIXUEは河南省からスタートし、比較的賃料が安いテナントや小規模都市を中心に店舗数を拡大してきました。

 同社の特徴は圧倒的な低価格です。メイン商品であるタピオカミルクティーは6元(約120円)で、クーポンを使えばさらに安くなります。これはほかの新茶飲の半分以下の価格です。