(加藤勇樹:中国広東省在住コンサルタント)
一時期大ブームだったタピオカミルクティーはだいぶ下火になりましたが、そんななか、中国最大手のMIXUE(ミーシュー、蜜雪冰城)が日本への進出に乗り出しました。2023年5月に期間限定店舗をオープンしたほか、東京の表参道と池袋に出店する準備を進めています。
中国で最大の店舗数を誇る同社が、なぜ日本に進出しようとするのか。その背景にある切実な事情も含め、お伝えします。
期間限定店舗が開店、ほかに2店舗が準備中
家族連れでにぎわう連休中の5月2日、ららぽーとTOKYO-BAY(千葉県船橋市)にMIXUEの店舗がオープンしました。ソフトクリームやタピオカミルクティーなどのドリンクを販売しています。
アイスクリームは160円、パールミルクティー(タピオカミルクティー)などのミルクティーは360円で、わりと安めの価格設定と言えるでしょう。
ここは、スイーツ店が期間限定で入れ替わり出店するコーナーで、いつまで開店しているかは未定のようです。
一方、恒常的な店舗の開店準備が2カ所で行われています。
1カ所は表参道(東京都渋谷区)で、神宮前交差点の南側です。神宮前交差点付近は多くの人で賑わう場所ですが、同店舗は原宿を代表する竹下通りからは少し離れた位置にあります。
次の写真は4月はじめ時点のもので、このときすでに開店準備が行われていましたが、記事冒頭の写真のように、5月4日でもまだオープンしていませんでした。