実際、今年の4月には「マッチングアプリで誘いぼったくりか 容疑でバー店員ら16人逮捕」(毎日新聞)という記事や「彼女をつくるはずが特殊詐欺の“受け子”に マッチングアプリで知り合った女に誘われ“闇バイト”へ」(TBS NEWS DIG)といった記事が報じられ、世間をザワつかせている。

 ネットの世界には、様々な誘惑と落とし穴が存在する。特殊詐欺やタタキ(強盗)の闇バイトは、その最たるものなのだ。

特殊詐欺の検挙者、5人に1人は少年

 近年、闇バイトに巻き込まれる青少年が多くなっている。警察庁によると、特殊詐欺における「少年の検挙人員は491人(-128人)で、総検挙人員に占める割合は18.7%。少年の検挙人員の79.4%が受け子で、検挙された受け子に占める割合は22.2%と、5人に1人が少年」という(令和2年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について〈確定値版〉)。

 コロナ禍で流行した、持続化給付金詐欺の時も、若者の検挙者が非常に多かった。警察庁によると、持続化給付金の不正受給に関わったとしてこれまでに検挙された3700人余りについて警察庁が調べたところ、年齢別では20代以下の若者がおよそ2500人と、全体の7割近くを占めているという(NHKニュース 2022年6月11日)。