誰にも会わずにアマゾン配達員になった

 Wさんのお宅の自家用車は、もともと貨物自動車としても使用できるハイエース。まずはこの車を、商用の黒ナンバーに切り替えた。

 それ以外の手続きは、すべてネットで完結。本人確認書類などの必要書類をすべてアップロードし、「Amazon配送員の心構え」という動画を視聴するだけ。オンライン面接もなく、アマゾンのスタッフにまったく会わないまま、配達員になれてしまう。仕事に入る場合は自分が稼働できる日程を、オンラインで予約する。

 人間関係がないどころではない。唯一の接点は、配送センターに荷物を取りに行く時だけだ。

 経験が浅い配達員には、時給の安い「初心者コース」が用意されている。通常の時給は2000円程度だが、初心者コースは1000円程度。荷物の個数は通常の半分ほどの30~40個が割り当てられる。

「初日は時間内にさばけたものの、段取りも不慣れだったのでかなり疲れました。でも、回数を重ねるごとに、エリアの住所や道にも慣れて、配達も早くなりました」

 配達の道順はアマゾンの配達員専用アプリが指示してくれる。慣れてくればこのアプリを参考に、効率のいい道のりを自分で組み直せばいい。