量産車では、1999年、レガシィランカスターの最上級グレードに採用されたADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)がアイサイトの前身である。その後、2010年代前半に、テレビCMなどで「ぶつからないクルマ」として衝突被害軽減ブレーキ(通称:自動ブレーキ)によるアイサイトの予防安全技術を広く訴え、世の中で周知されるようになる。現在は、スバル量産車のほとんどに標準装備されている。

 アイサイトは自動ブレーキのみならず、前を走る車を定間隔で追従したり、車両の側面に接近したクルマがいるとドライバーに音や表示で注意を促す機能も備える。

 現在、こうした高度運転支援システムは、トヨタ「セーフティセンス」、日産「プロパイロット」、ホンダ「ホンダセンシング」など、自動車メーカー各社が量産車に標準装備するようになったが、アイサイトは技術面でのベンチマークになっている状況だ。様々な評価指標でアイサイトの性能の高さが証明されていることがその大きな理由である。

「Team SDA Engineering BRZ CNF Concept」のリアビュー。車両後部から専用機器でカーボンニュートラル燃料を給油する(筆者撮影)

レースでの使用場面は?

 スバルが今回耐久レースでアイサイトを使ったのは、「スバルの代表的技術をレースで活用することへのトライ」だという。