参考人聴取は「森氏にとって致命的」

 同職在任中の昨年2月3日に開かれた日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会の場で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる。ラグビー協会は(以前の)倍、時間がかかる。女性は競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分もやらなきゃいけないと思うのだろう。それでみんな発言する」などと指摘。自らが2015年6月まで会長を務めていた古巣・日本ラグビー協会(JRFU)を引き合いに出し、ジェンダー平等をうたう五輪で要職に就きながら女性蔑視と捉えられる問題発言を公の場で悪びれる様子もなく口にしたことで国内外から猛烈な批判を浴びた。

 その責任を取る形で大会組織委会長を辞した後も世間的なイメージは回復しておらず、特にネット上においては凄まじい叩かれっぷりだ。

 それだけに、特捜部による参考人聴取は「森氏にとって致命的」とする声も当然ながら少なくない。

 しかしながら、その森氏に関してはこうした世間の評価とはかけ離れた計画が先日発表され、こちらも物議を醸している。9月7日に一部報道でも明らかになった森氏の銅像建立計画だ。