崔相穆首席秘書官が話したように、都市封鎖は終わっても中国の成長率自体が鈍化する可能性が高い。
さらにミクロ、個別の産業分野ごとに見ても明るい先行きが見えてこない。
「テレビ、パソコン、家電に加えて最近はスマホの競争力向上が目覚ましい」
「それだけでなく、半導体、ディスプレー、鉄鋼などの分野でも技術力が急速に高まっている。EV(電気自動車)の勢いもすさまじい」
「もう対中貿易で稼げる時代ではないとの見方も急速に高まってきた」
上半期に貿易赤字になったことは衝撃的だった。
問題は、下半期はさらに輸出が苦戦するとの見方が強いことだ。
中国の一部都市封鎖やエネルギー価格急騰の影響が緩和されたとしても、世界経済の減速や、戦略製品での輸出競争力の低下、人手や部品の不足という構造問題はすぐに解決しない。一時的な現象ではないのだ。
上半期の貿易赤字は、韓国に産業構造、貿易構造の転換を促す警戒信号でもある。