半導体、石油製品、石油化学、鉄鋼などは上半期の輸出としては過去最高を記録した。
にもかかわらず、巨額の貿易赤字になったのは、輸入金額が3606億ドルで前年同期比26.2%増と大幅に増えたためだ。輸入金額も上半期としては過去最大規模だった。
エネルギー輸入が大幅に増えてしまったのだ。
エネルギー輸入が400億ドル増加
原油、ガス、石炭を合わせた1~6月の輸入金額は878億6000万ドルで、前年同期比で410億ドル、87.5%も増えてしまった。
輸入が急増したのは、価格の急騰のためだ。
上半期ベースでみると、原油価格は前年同期比で60%、LNGと石炭価格は3倍になった。
さらに、非鉄金属、鉄鋼、農水産物の輸入額も増加した。
7月1日に発表になった韓国の貿易統計はドルベースだ。この間に進んだウォン安で、企業の輸入負担はさらに大きいはずだ。
上半期の貿易構造は、半導体でドカンと稼いでも、それ以上にエネルギー輸入が増えて貿易赤字になっているのだ。
それでも韓国は半導体という切り札がまだ好調でこの程度の赤字でしのいでいると言える。
では、この先も半導体があれば安泰なのか?