上海出身のその友人は、新型コロナウイルスによる感染症が中国・武漢で猛省をふるっていたころ一時的に海外に拠点を移し、今もそのまま外国で生活している。「久しぶり。元気だった?」から始まり、一通りお互いの近況を話した後、友人はこう言った。

「実は新しい提携先の、アジア事業の開拓を手伝っているんだ」

 あれ? 以前手掛けていた事業は? そう思って尋ねてみると、「継続しているけど、外国にいるとなかなか管理できないから・・・」という。

 友人は上海にIT関係の会社を持ち、中国国内だけでなく海外展開にも力を入れていた。事業は順調に進んでおり、昨年(2021年)には日本にも進出していたはずだ。

 驚いたのは、友人がこれまでやってきた事業とはまったくかけ離れた、小売業界に手を出していることだった。

 変わり身が早い中国人は、その友人だけではない。筆者のまわりだけでも、それまでやってきた事業内容を一気に180度転換した人はほかに何人もいる。