6月8日、四川省を視察した際、宜賓大学を訪問した習近平主席(写真:新華社/アフロ)

 本日6月15日は、習近平(しゅう・きんぺい)主席の69回目の誕生日である。

 2013年3月に政権を発足させて以降、習近平主席の誕生日には、なぜか「凶事」が続いた。

60歳の誕生日はサッカー国際親善マッチで大敗、62歳の誕生日には株価大暴落

 初年度の2013年6月15日、新主席は還暦を迎えた。唯一の趣味がサッカー観戦と公言していたこともあって、「格下」のタイ代表チームを招待して、国際親善マッチが組まれた。

 ところが中国代表チームは、「1-5」と、よもやの大敗を喫してしまったのだ。その影響かは知らないが、「習近平新時代の中国代表チーム」は惨憺たるもので、今年年末のカタールW杯にも参加資格を得られなかった。

 2015年6月15日は、62歳の誕生日だった。当時、中国は空前の株式バブルに沸き立ち、上海総合株価指数は前日の終値で5178ポイントと、8年ぶりの高値を付けていた。

 ところが、なぜか習主席の誕生日から、「断崖式跳水」(断崖から海に飛び込む)と言われる大暴落が始まったのだ。以後の3週間で、上海総合株価指数は34%も暴落し、中国メディアは「7000万人以上が平均40万元(1元≒20.1円)損した」と報じた。つまり蒸発した額は、563兆円!