被害を受けているのにSNSでの中傷で二次被害も

 仲澤さんの死亡事故から間もなく3年半。初動捜査に誤りがあったことから、自賠責保険の支払いは刑事裁判が終わるまで止まっており、一家の大黒柱を失った遺族は経済的にも厳しい状況に置かれていました。判決確定後、遺族は民事裁判を起こし、現在、静岡地裁沼津支部で全ての損害について審理中です。

 しかし、刑事裁判で仲澤さんが完全な被害者であることが証明されてもなお、賠償問題については、いまだに以下のような卑劣な書き込みが散見されます。

<拡散希望はお金目当てなの? そうだよねお金儲かるもんねー 仲良し家族で一致団結してね>

<ごく一般にヤラセって言うわ こんな茶番>

 また、家族が団結して真実追求してきたことについても、

<不幸話で同情しろみたいなウザ お前ら仲良し家族なんてしらね~よ もうみんな全滅すればいいよ みんなであの世にGO!>

<いつまでもいつまでもパパパパ言ってんなー いつまでもいつまでも泣いとけ 負の連鎖が始まるわ お前みたいなしつこい奴キモイし嫌いなんだわー>

 といった身勝手な書き込みが相次ぎ、大変傷つけられているといいます。

 そもそも、この事故で初動捜査に当たった警察が、加害者の供述を鵜呑みにせず、もっと早く防犯カメラや事故車などの物的証拠、目撃証言などを丹念に調べていれば、ここまでのトラブルには発展しなかったはずです。

 杏梨さんは、民事裁判にも一連のネットによる誹謗中傷の書き込みを証拠として提出したと言います。

「今年になって、やっとSNS上の誹謗中傷が厳罰化されました。ネット中傷、侮辱罪の厳罰化で、いったいどのような書き込みが『侮辱』とされるのかわかりませんが、死人に口なしの事故を少しでも減らすため、民事裁判では私たちが父の事故で受けた二次被害、三次被害の現実も訴えていきたいと思います」