(柳原 三佳・ノンフィクション作家)
4月17日未明、京都の亀岡市の中心街で乗用車が猛スピードで3階建ての建物に突っ込み、1階の貴金属店と2階の美容室、そして車が全焼したという事故発生のニュースが流れました。
(外部リンク)MBS NEWS「車が店に突っ込み炎上…運転していた専門学校生を逮捕 交差点で赤信号を無視し逃走か」(https://www.mbs.jp/news/kansainews/20220418/GE00043431.shtml)
事故現場の映像を見て、その被害の大きさに驚きました。
店舗のシャッターに突き刺さるように突っ込んだ車は原形をとどめないほど丸焦げになり、1階と2階の店舗も焼け落ちた状態です。
夜中ということもあって幸い店内に人はおらず、また歩行者が巻き込まれるということもありませんでした。それだけは不幸中の幸いだったと言えるでしょう。
しかし、もしこの事故の発生が日中だったら……、それを想像すると、思わず背筋が寒くなります。
事故で店舗に突っ込んでしまったら
報道によると、この車を運転していたのは18歳の専門学校生。直前に赤信号無視をし、パトカーに追跡されていたそうです。助手席には19歳の男性が乗っており、胸を打って重傷。運転者は軽傷でした。
ネットのコメント欄には、
『これはものすごい賠償額になりそう……』
『加害少年はちゃんと任意保険をかけていたんだろうか?』
といった書き込みが相次ぎました。
今回事故を起こした少年が、誰の車に乗っていたのか、またその車にきちんと任意保険がかかっていたのかについては不明ですが、被害を受けたビル、店舗の備品や商品はもちろん、休業損害等はおそらく莫大なものとなるでしょう。乗用車が起こした事故としては、超高額の「対物賠償事例」になることは間違いありません。