ドットコムバブルの時は、社名をドットコムにすれば株価が上がるという時代がありました。
デジタル・トランスフォーメーション略してDXも似たような現象が起きているようです。最近では、DXを付けさえすれば興味を持ってもらえるマーケティング用語になっています。
ITサービスはDXという用語が使われ、さながらDXバブルのような印象です。
そんな日本で話題のDXですが、欧米では、どのような企業もデジタル技術を使った顧客サービスは避けて通れないので、言葉にすることもなく、当然のことと思われています。
極端に言ってしまえば、日本では DXは、IT(インフォメーション・テクノロジー)と同義語になってしまったのではないでしょうか。
攻める側も守る側も緊張感に欠ける日本
米国ではデジタルサービスを使ったスタートアップや、デジタル・プラットフォーマーから自分たちの市場を守るために欠かせない、経営手法です。
逆に市場に攻め込んでいるのはデジタル・ディスラプターと呼ばれています。
迎え撃つ側の企業は、自社の市場を奪いに来るデジタル・ディスラプターと戦っているので、攻められているという緊張感が伝わってくるのです。
前回も書いたたように、攻めるディスラプター対、守るディーエックスという図式を思い浮かべてください。
銃と大砲が当たり前の戦いで、日本では弓と刀で十分応戦できると思っている日本企業の経営者があまりに多い。