(1)新規感染者数
直近7日間の移動平均で195人(最も多かったのは第3波の1月20日の446人)。3月中旬からじわじわと増えています。実際、重症患者数もここ数日1日あたり5~6人ずつ増え、転院調整(重症病床がある病院への転院の調整)も増えています。また病院でも、発熱などの症状があって来院する患者の中に、陽性患者をチラホラと認めるようになりました。ただし、増加率は比較的緩やかで、現在はほぼ横這いとなっています(98.3%)。
(2)実効再生産数(1を超えると感染が拡大していることを示す)
3月初旬に1を超えましたが、その後1~1.2の間を推移し、5月1日時点では0.99と1を下回りました。この数字からも、急激な感染者増は起こっていないことがわかります。ちなみに、これまでの最大値は4.61(昨年3月12日)、第3波の最大値は1.47(1月11日)です。
(3)PCR検査陽性率
直近7日間の移動平均が4.5%(4月30日時点)。4月下旬から徐々に低下傾向にあります。PCR検査陽性率とは、PCR検査を受けた人の中で陽性者となった人の割合を示す数字です。この数字が低いほど、「感染者の捕捉率が高く、必要な検査が行われている」つまり「新型コロナ感染症をコントロールできている」と考えられます。WHOは「検査陽性率5%未満を目指すべき」としていますので、埼玉県はある程度感染をコントロールできているといえるでしょう。