もしこれを全部、木造でつくったら、建設費が大変なことになる。多くの人は「木造は安い」と思うかもしれないが、それは小さな部屋から成る住宅の話で、この規模の大空間を木造でつくるにはコストや法規のハードルがぐんと上がる。

 隈氏が設計する建物には純粋な木造のものもあるが、この施設のように「木造風」や、鉄骨やコンクリートと木のハイブリッド構造のものが少なくない。隈氏にとっては、「どう見えるか」が重要なのであって、構造が何かにはそれほど固執しないようだ。

LAND STATION HAKUBAを別の角度から見てみると・・・

 しかもこの建物、軒下に木組みが使われているのは、前面道路に近いカフェの部分だけだ。南北に細長い施設の大半は、誰が見ても鉄骨の屋根。何てコスパのいいデザインなんだ、と感心する。

国立の施設なのに「映えベンチ」

 規模の大きい「国立競技場」でも、隈氏のコスパ感覚は発揮されている。

上空から見た国立競技場